ネイソン エルベスーボア ミズナラ ビオ 21328

25,520円(税込)

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マルティニーク島で独立家族経営として残る数少ない蒸留所であるネイソン。そのネイソンから届いたのがチュベール農園産の有機栽培サトウキビを使い、日本が誇る稀少なオーク「ミズナラ樽」を使って熟成されたビオロジックのラム。ラベルには「みずなら」と日本語の平仮名で表記があり、なんとも特別な趣きを漂わせております。

「ミズナラ樽の持つ独特のミネラル感によって、サトウキビが育ったテロワールの長所が引き出され、アロマとフレーバーがより緻密で豊かな表情を見せている」とは蒸留所公式のテイスティングノートですが、実際に試飲したところ、アグリコールラムに特徴的なフレーバーの「輪郭がはっきりしている」と感じられました。それは全体を通して感じるほのかな甘みであったり、最後鼻に抜けていく優しい香りであったりするのですが、それらが個別に大きな主張をしている訳ではなく、全体的にまとまった形で押し寄せながら、なお一つ一つが明確な存在感を持っているのです。ラベルに「ミズナラ」や「ビオ」などと書かれてあると、えてしてそのワードだけにフォーカスしてしまいますが、それらの特長だけが突出している訳ではありません。

エルベスーボアであることから決して長い間熟成されたラムではありません。ビオと銘打たれた商品にありがちな軽いイメージはないものの、万人に分かりやすい特徴的な味わいがある訳でもありません。こういうと商品をあまり褒めていない、美味しくないのか?と思われるかもしれませんが、そんなことはなく、これまでに扱ってきたアグリコールラムの中でも総合点でトップクラスの品質だということは間違いありません。ただ決して安価なラムではないだけに、飲み慣れた方でないとなかなかこの良さに気付いていただけないのではないかとの思いもあります。それは一口飲んで「旨い!」とうなるタイプのラムではなく、飲んでいるうちにしみじみ「良くできている」と感じ、気付かぬうちに杯を重ねてしまう、そういうタイプのラムだからです。その点では普段あまりラムを飲まれない方よりも飲み慣れた方、さらにはアグリコールこそ我が人生である、というヘビーな愛飲家の皆さまを対象とするラムなのかもしれません。そしてボトルを飲み干した後しばらく経ってから、「そういえばあのネイソン美味しかったな」となんだか思い出してしまう、そんなラムであると思います。

ラベルに表記はありませんが、シングルカスクで480本程度がボトリングされたようです。そのうち日本へ入荷したのは60本。

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